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短時間労働者の年金試算
2022-07-05

 短時間労働者が新たに厚生年金に加入しますと、保険料と老後の年金はどうなるか。厚生労働省の試算をもとに見てみましょう。

 試算は単身で月収8万8000円(年収約106万円)のケースを想定しています。

保険料については、これまで自営業者と同じ国民年金保険料(今年度は月1万6590円)を納め、医療保険は自治体の国民健康保険に加入しています。全て自己負担で、合わせて月1万9100円です。

 厚生年金に加入しますと、保険料は月収の18・3%を労使で半分ずつ負担します。この試算だと本人、会社とも月約8100となります。

 また、厚生年金に加入しますと、医療保険も国民健康保険から、協会けんぽなど正社員が加入する制度に移ることになります。年金と医療を合わせた1か月あたりの自己負担分は1万2500円で、以前より6000円以上も安くなります。

 一方、年金額をみますと、この労働者が厚生年金に10年間加入した場合、65歳以降は基礎年金(満額で月約6万5000円)に加えて、月約4500円の厚生年金を受給できるようになります。長く勤めれば、さらに厚生年金が増えます。

 ただし、サラリーマン世帯のパートの主婦などは、要件を満たせば国民年金保険料を納めなくて済み、夫の医療保険の被扶養者になっています。その場合は新たに年金と医療の保険料負担が生じます。

 とはいえ、国の年金はどんなに長生きしても一生受給でき、物価上昇に対応した増額もあります。

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