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労災死傷者9%増 昨年県内2735人、コロナ押し上げ
2022-06-06

2021年に県内で発生した労働災害の死傷者数(休業4日以上)は前年比9・1%増の2735人だったことが26日、群馬労働局のまとめで分かりました。死亡者数は前年比4人増の14人でした。死傷者数は保健衛生業の増加が目立っており、医療従事者や介護施設職員らが新型コロナウイルスに感染するケースが全体を押し上げたとみられます。

まとめによりますと、死傷者の業種は製造業が前年同期比7・3%増の784人で最も多く、全産業の4分の1以上を占めました。次いで保健衛生業が30・3%増の421人、商業が0・5%減の374人などと続きました。

事故の型は、転倒525人(12・8%減)、動作の反動・無理な動作413人(9・8%増)の順に多くなりました。中でも交通事故(道路)が47・7%増の127人、墜落・転倒が13・5%増の412人で特に増加が目立ちます。

経験年数で見ますと、1年以内が798人で最も多く、全体の29・2%を占めました。1~3年の506人と合わせると、3年以内が47・7%に上りました。年齢は60歳以上712人、50~59歳671人の順に多く、半数以上が50歳以上でした。

死亡者の業種別は建設業6人、製造業5人、運輸交通業1人などでした。

同局は「増加傾向にある業種を中心に、労働災害防止対策の推進を図っていく」としています。

県内で1~3月に発生した労働災害の死傷者数(速報値)も同日発表し、前年同期比249人増の701人、死亡者数は同4人減の1人でした。

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