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労災死傷増える高齢者 「60歳以上」が25%超に
2021-04-30

 国が毎年続けている体力・運動能力調査によりますと、高齢者の体力は向上傾向にあることがわかりました。2019年度の70歳代後半の人の歩行能力は20年前(1999年度)の60歳代後半並みです。

 こうした健康寿命の伸びや人手不足を背景に、高齢の働き手は増えています。総務省の労働力調査によりますと、昨年の65歳以上の労働者は全国で過去最多の906万人に達しました。今や国内の労働者の13・6%を65歳以上が占めます。

 ただ、高齢の働き手はケガや体調不良のリスクも高くなります。厚生労働省によりますと労災による死傷者は2018年に初めて60歳以上が全体の4分の1を超えました。

 今回の改正高年齢者雇用安定法の施行では、再雇用や定年延長だけでなく、フリーランス契約や社会貢献活動への参加支援なども盛り込まれています。こうした働き方は会社との雇用契約ではなく、労災保険の補償対象外となるため、労働者の安全管理が課題となっています。

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